plane tree

plane tree(プラントリー)


構造



 既存の建物をそのまま利用できるため、遊休施設活用に最適だと思われます。

この施設は、構造、機能、栽培システム、栽培ソフト、衛生管理、これらの技術を全てNACにて開発しております。


 当施設は「plane tree(プラントリー)」といい、植物の生育に必要な温度・光・水・養分などの環境を、人工的に制御して栽培することを目的とした施設です。
屋内での栽培のため天候の影響を受けず、安定的な生産が可能になり、植物の栽培に最適な環境を作り出すことができると予想されます。


 環境によるストレスが少なく育った野菜は、甘味が多くて食感が良いのが特徴です。

また、無菌に近い状態での衛生管理が可能なため、農薬を使わないで栽培できます。


機能



 多段の栽培ベッドで植物を栽培していることから、狭い空間で多くの野菜を収穫でき、季節変化にも影響されず、作物の生育に最適な環境を維持できます。

 多くは養液などを利用した水耕栽培のため農薬も不要で、成長スピードが通常の2~4倍になるため、年間に何度も収穫することが可能となります。


 また天井高に合わせて栽培ベッドは自由に変更できます。
ですから、小さな面積の土地でも、多くの野菜を栽培することが可能なのです。
なお理論的には1~数十段まで可能ですが、作業性等から6~10段くらいまでを推奨しております。
10段分の場合、露地栽培と比較して、面積効率が約50倍の生産性となります。


システム内容



完全制御型水耕栽培システム(下記内容)を採用。栽培環境を最適かつ安定的に自動制御しています。


○栽培用人工照明
○閉鎖式培養液循環システム
○二酸化炭素施用による大気組成分の制御
○最適温度を創出する空調システム など。


全てセンサーで制御され、常に安定した栽培を実現させます。


栽培ソフト



 植物栽培は、環境を制御しただけでは必ずしも安定するとは限りません。
生物を育て増殖させるという非線形プログラム、複雑系を制御するためには、確かな理論と栽培ノウハウの蓄積とを必要とします。
NACでは、日夜得られるデータの数々を、全て栽培ソフトに反映させ、栽培の精度を高め続けております。


衛生管理



 当施設では、作業者に、工場の中へ入る前には必ず温水シャワーを浴び、シャンプーとボディーソープで体を洗い流し、殺菌された作業着を身につけることを義務付けており、定期的に作業者の健康診断を行っております。

このように厳密な衛生管理を行うことによって、外部からの病害虫の進入を防ぎ、無菌に近い空間を作り出すことができます。
ですから、農薬を使う必要がなく、安全な野菜を作ることが可能なのです。


課題点



 しかし、当施設はビニールハウスに比べて建設コストが約20倍、光熱費は約50倍近くかかるとされています。

 このため、大量に生産できても単位当たりの生産コストは割高になる。
無農薬という付加価値により多少高くても売れるものの、販路拡大にはコスト削減が必須で、NAC開発部門では、成長が早い品種の開発などを行いコスト削減策を模索しております。


課題点(NAC外)



 植物工場の建設費や光熱費への補助、栽培技術や施設管理技術をもつ人材の育成、販路の確保策、セプテントリオンへの検討・対策が必要となると思われます。

  • 最終更新:2009-02-20 02:19:09

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